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 「はぁ〜あ、またやっちゃった」
露天商が立ち並ぶ街の大通りを歩いている女が呟いた
女は聖職者の格好をしている
そこそこ清楚な見た目だが、今はパッと見で信仰心なんてものがないのがわかる
ここ数日、自身に起こったことに対しての憤りからか、目が据わっている
しかもブツクサと呟く独り言には、決して上品ではない言葉も混ざっている
しかし、周りを見ればそんなことを気にしている人間はいないのもわかる
この街の名はプロンテラ
世界最大の都市だけあって、街は大いに賑わっている
その一人一人が見た目だけでは判断できない世界なのだ
今すれ違った子供が自分なんか足元にも及ばない冒険者という可能性もゼロではない
そしてそんな人間同士が何千何万とすれ違うことでこの街の賑わいができているので
ちょっと目つきが悪くなった女聖職者が、独り言をブツクサ言いながら歩いていても誰も気にしない
すれ違う人間の奇行に全て反応していては生きていけない世界とも言う
次の瞬間には隣にモンスターが出現するかもしれない
そんなテロを引き起こせるアイテムが、平気で露天に並んでいる
もちろんそれすらも気にする人間はいない
この世界でやっていけないことは二つ
一つは他人を傷つけたり殺めたりしてはいけないこと
そしてもう一つは村、街、国を混乱させてはいけないことだ

・・・はて、テロアイテムで街中にモンスターを召喚するのは混乱にはならないのだろうか・・・?

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私立紅蓮学園 〜小旅行編2-68〜

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 「よし、一通り片付いたわね」
 「料理に対して片付けるというのは、作った人に失礼ですよ」
 「今はそんな些細なことはいいのよ」
 「はぁ・・・私も最近すっかり流されやすい体質になってきましたよ」
 「はは、少しくらい隙があったほうが可愛くていいよ」
 「そう・・・でしょうか」
 「腹立つ二人は放っておいて、お風呂行くやつこの指止まれ!」
 「はい!」
 「は〜い!」
 「・・・二人だけ?」
 「いえ、行きますよ?そんなことしなくても」
 「ノリ悪っ!」
 「それにちょっと紗矢ちゃんの様子も見てあげたいですし」
 「何、具合悪いの?お酒は飲んでないわよね」
 「それが・・・」
 「あぅ〜・・・愛奈先輩に〜」
 「い、いえ、私は軽く勧めただけですヨ」
 「え、あれ軽くだったんですかぁ?」
 「えっと・・・そうとも言うような言わないような」
 「愛奈は酔ってなくてもお酒があるだけで人格が変わるんだねぇ」
 「紗矢には俺がついてるんで、大丈夫っすよ」
 「お、やるなぁ」
 「では任せてしまったほうが二人のためぽいですネ」
 「まったく、情けないやつらね」
 「無理を言ってはいけませんよ」
 「わかってるわよ、男共はどう?」
 「えっと、行きますけど・・・」
 「あ、僕もいきますよ」
 「私もご一緒させていただいてよろしいでしょうか」
 「・・・」
 「・・・あれ?」

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私立紅蓮学園 〜小旅行編2-67〜

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 「なん・・・だと・・・!」
 「え、そうだったんですか?」
 「はい、もちろん簡単なものではありますが」
 「ちょっと、どういうことよ!」
 「いや、俺に言われても・・・」
 「実は知ってたんじゃないの?」
 「俺が気づくならお前も気づくはずだろ!」
 「えっと、とにかく仕切れるのですネ」
 「はい、しかしそれぞれの施設が限られてしまいますが」
 「というと?」
 「基本の温泉は男性側になります」
 「ぇ〜」
 「もちろんそれに近いものが女性側にもあるのでご安心を」
 「あ、じゃあジャグジー風呂とかはあるのかなぁ」
 「はい、それは女性側になります」
 「やっぱりジャグジーは美容の基本だもんね」
 「・・・そうですか?」
 「後男性側には五右衛門風呂と塩風呂ですね」
 「でた!痔の大敵塩風呂!」
 「痔なの?」
 「ちげ〜よ!」
 「後は、露天風呂とサウナは申し訳ありませんが共用になりますね」
 「ま、それくらいは仕方ないわね」
 「しかし私達の勝手で仕切ってもらっても構わないのでしょうか」
 「本当でしたら簡単にはいかないのですが、今は貸しきり状態ですので」
 「ではお言葉に甘えさせてもらいましょうかネ?」
 「かしこまりました」
 「よかったね!」
 「もちろんこちらとしてはよかったのですが、炎さんとしては・・・」
 「?」

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私立紅蓮学園 〜小旅行編2-66〜

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 「あの、私が言うのもなんですが・・・」
 「ん?」
 「お風呂の前にお酒が入って大丈夫ですか?」
 「なるほど、二つの意味でなんですネ」
 「へ?」
 「飲んでいないのと、何よりご飯食べたかった本人という」
 「そっちですか〜?」
 「大丈夫大丈夫、前回もそうだったから!」
 「本当はオススメできないのですが」
 「まぁいいじゃない、ある程度抜けたから行けば」
 「そういう問題ではないのですが」
 「もし誰か倒れたら僕が介抱してあげるよ」
 「いえ、状況的にセレさんの前で倒れるのは男ですよ」
 「う・・・」
 「しかも裸の」
 「わわ、それはいいですねぇ」
 「新様?」
 「あの・・・でも」
 「ここの風呂、混浴っすよ」
 「あ、復活した」
 「というより、今何て言いました?」
 「混浴ですよ?」
 「壱間先生?」
 「あれ、言ってなかった?」
 「聞いていないですよぅ」
 「でも圭樹と紗矢が二人で行った時点で気づくんじゃない?」
 「そうでした、私としたことが・・・」
 「というか誰か言ってなかった?」
 「そんなの冗談のつもりでしたよぅ」

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私立紅蓮学園 〜小旅行編2-65〜

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 「呉ちゃん、あいつは思っている以上に危険だから近づいちゃダメよ」
 「それ以前に、今はただの死体にしか見えないよ・・・」
 「さすが伝説の十割バッター」
 「何で学習しないのかな」
 「まぁあいつが学習したらつまらんだろう」
 「そういうものでしょうか・・・」
 「とりあえずその死体はどけないと、店員さんが来たときに邪魔になりますヨ」
 「愛奈先輩も慣れたもんですねぇ」
 「それにしても、直樹よりバカで変態がだとは思わなかったなぁ」
 「いやいやいや、聞こえてるよ!?」
 「あはは、直君は変態じゃないよ!」
 「バカでもないよ!」
 「いやぁ、バカよねぇ?」
 「うん、そして変態だよねぇ」
 「何て姉妹だ・・・」
 「だって昔h」
 「わ〜!わ〜!」
 「うお、何だようるせぇなぁ」
 「ちょっと、他のお客さんに迷惑だから大声出さないでよ」
 「他のお客さんなんていねぇ!」
 「だいぶ言葉が乱れてますね」
 「いるじゃない、私達が」
 「ふふ」
 「あまりうるさいと追い出すわよ」
 「あ、はい、すみませんでした・・・」
 「で、昔何かやったのですか?まさか新様に・・・」
 「何でもないんで勘弁してください」
 「料理お待たせしました〜!」

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